「ユニクロ」や「ジーユー」などの、SPA型低価格衣料専門店を展開。特に中核事業であるユニクロは中国・アジア地域を中心に出店を加速。世界でも上位の売上高を誇る。
時価総額
14.9 兆円
業績
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PB商品展開のビッグチェーンでしかもグローバル展開のUNIQLOが開発すべき先進システムは次の様に成ります。
1)初回投入後の売行きで追加生産投入で品揃えを自動調整する「2週間開発生産投入sys」
2)同一エリア(国)内の在庫最適化の為の「店間自動移動指示sys」
3)個別店舗の特性把握による店別品揃えの最適化狙いの「初回投入予測sys」
従ってアクセンチュアとの戦略sysは理想ですが実用化は困難なので、急遽現実的で有効な「2週間生産sys」開発を優先させたのでしょう。
PB型のファッションチェーン店は最先端システム開発能力が必須ですがこれ迄成功した企業は有りませんので、日本のUNIQLOには是非成功して欲しいのですが、未だ方向すら掴めていない様で残念です!
〈追記〉もう20年位前にイッセイミヤケで上記3点sysのPCプロト版を開発して大成功した事がありました。
しかし、納期が長いことがデメリットであった
ユニクロが短縮に成功したことは値引率の低下、
粗利の向上に繋がることは間違いない。素晴らしい。
ユニクロにはそうならないでほしいな。ユニクロは品質が良いから、デザインで消耗して欲しくないですね。
ただ、企画から商品投入までが2週間というリードタイム短期化については、ZARAを展開するInditex社が自社デザイナーを抱え、自社工場もスペインの本社周辺に配備して、完成した商品を世界中に航空便で送るという手法で実現しているのは広く知られるところです。
新しいテクノロジーを駆使するとはいえ、UNIQLOが目指す方向性は少なからずZARA方式に近いものになっていく気がします。
経営学者の入山章栄氏が随所で紹介している「AAA分析」で言うと、従来のUNIQLOのビジネスモデルは生産地と消費地の「裁定(Arbitrage)」を活用したものですが、その対極にあるのがZARAのような「集積(Agglomeration)」のメリットを追求する経営戦略です。
UNIQLOのビジネスモデルがArbitrageからAgglomerationへ変質していくのだとすると、注目されるのは自ら製造機能を抱えるかどうか。
自社工場を持つとしたら、本社機能と物流拠点を兼ねる有明センター内あるいはその周辺ということになるのでしょうか。
もう一つ気になるのは、ビッグデータ解析とは言うけれど、どんなデータを活用して消費者ニーズを汲み上げるのかという点。現状のユニクロアプリ会員の購買履歴からは既に店頭にあるベーシック商品の売れ行きしか分かりません。
仮説としては、GUアプリ内での閲覧履歴や検索ワードを分析して、UNIQLOでの短期企画商品に活かす方法でしょうか。
本当はスタートトゥデイのWEARのようなCGM型メディアの持つ情報が最強なのですが。
リードタイムとして長いもののひとつは素材の調達。ここを縮めようとすると在庫リスクをとって素材を先に抑えるしかない。また、悠長に船便で運ぶ余裕も無いだろうから基本エアーになるんでしょうね
チワワさんの解説待ち
もう1つの危惧は、AIやビッグデータに踊らされないか?ということ。
2週間という期間自体は、アパレルとしては「早め」くらいのリードタイムです。ユニクロは1年以上前から、原料調達交渉をスタートしているから原価が抑えられている構造と聞いています。原料調達は変えずに、途中で変更がきく体制にするでしょうが、多少は原価に反映されるのではと思います。
AIも現時点で可能なのは定番(型番)の需要予測などの領域。気温、トレンド、地域性などが影響するアパレルでの活用はかなり難易度が高いそうです。ファッションの領域で、購入一歩手前の共感をつくるためのAI活用では、パルコさんが先行されています。
ただし逆を言えば、生産体制に踏みこまないと、デザインの鮮度に対抗できないのも事実。うまくテクノロジーを活用して、改善できれば、次の飛躍になりそうですね。
デジタルイノベーションとは開発→流通→小売のリードタイムを圧倒的に短縮する。トレンドが切り替わるのは週単位くらいのスピード感になってくるのだろうな。
先日に配送に関しても、首都圏は即日配送の記事がありましたね。
参考:「ユニクロ」ネット通販、年内にも首都圏即日配送 柳井正ファストリ会長 コンビニ受け取り拡大
https://newspicks.com/news/1986772
従来のアパレル業界は、ファッションショーなどで「今年の流行か〇〇」というふうに供給サイドが商品を決めていました。
ところが、顧客のニーズを素早くキャッチして商品を開発するとなると、供給サイドが決めるのではなく顧客サイドが決めるようになります。
ファストファッションの世界と一流ブランドの世界は違うのかもしれませんが、顧客サイドのニーズを充たすことこそ「あるべき姿」だと思います。