｢麻央さんとは違う｣車椅子シングルマザーの在宅がん治療という現実

行政のこういった立場の方への支援というのは不十分だ。想定されている以上に頑張れる人ほど苦しむ状況はなんとかしてほしい。

病気の向こう側にはさまざまな背景があり、医師として関わっていても表面的なところしか見えていないし、また、自分が出来る手助けはほんの一部であって医療が全てではまったくないと改めてそう感じます。

自分が出来ることは医療の範囲であって、そこをきちんとやり続けることに変わりはありません。しかし、こうした現実・背景を知る努力が私たちには足りないと、日頃からそう感じることが多く反省しています。

先日、ガンを克服してCAなった女性の記事を読んだ時も感じましたが、
https://newspicks.com/news/2351202/
ガン-病床で闘う-かわいそう-残念ながら死に至る というのマスメディアで扱われるステレオタイプの話だけでなく、いろいろな方のお話がシェアされるのはよいこと。周囲の理解が広まったら、患者さんをサポートする人が出てくるでしょう。

"麻央さんが生前綴っていたブログを読んでいた彼女は、「子どもの前では母親でいなければと麻央さんが奮起する姿は、自分と重ねて見ていました"
ここ。この久野美穂さんの記事を読んで勇気付けられる患者さんがいたら、なおいいと思うのです。

障害者福祉、子育て支援・・いくつも支援の制度はあるのに、年齢や環境によってそのエアポケットに陥り、支援が受けられない、という方を取材しました。
働きたくても今の制度では難しいなどのハードルもあります。